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密教とは |
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神と人とのつながりを説く教えあるいは人を神の世界に導く教え、これを宗教といいますが、宗教はこれを顕教(けんぎょう)と密教とに大きく分けることが出来ます。
顕教は、神の啓示(けいじ)による神の教えを人が説くのに対し、密教は、神の教えを神自ら教えるのでありますから、根本の教えは一つで変わりありませんが、教えの系統は直接と間接だけの違いがあります。即ち「密教」は神が人に対し、他の人には秘密に、直接授ける教えという意味で、これを「密教」というのです。かくして神から直接受けた教えを、人が人に対し説く時、これを「顕教」と言います。従って、仏教でもキリスト教でもイスラム教でも、それぞれの教祖が「密教」的に神より受けた教えを人に説いたのでありますから、すべて顕教の部に入ります。いわば、すべての顕教が始めは密教を土台にして出発したものであると言えます。
かつて(今から約千百余年の昔)、弘法大師が唐に留学して、密教の正統を伝える恵果阿闍梨(けいかあじゃり)から、その一切の教えを受け継いで、後に帰国して創立した真言宗は、密教の一つでありましたが、今はその真の流れも途絶(とだ)えて、最早、密教とは言えません。
日本に古くから伝わる古神道(こしんとう)も、昔は神から直接に教えを受けていた時代もありますから、密教と言えたのでありますが、これもいつからか、その道は絶えて、いたずらな祭事儀式だけが残っているに過ぎません。
「大元密教」は、昭和二十七年十月十五日、教主小島大玄尊師の神秘体験を通しての突然の開眼をもってこの世に出現したものであります。
大玄尊師自身は、それまで五十余年の大半を、宗教界とは無縁に、実業界で過ごして来られたのであり、何等宗教的修行の御経験もなく、その神秘な御力の扉を、いわば神の御手によって開かれたのでありますが、これこそ、末法なる今世において人類を救済すべき神の大いなる摂理によるものと解されましょう。 |
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